2006.5.24
夜光堂、過去最高の『切なさ』で勝負!
現在、週末を中心に活動する劇団は、10や20ではない。平日、忙しく働きながらも、芝居を見てるだけでは我慢できない人々がたくさんいるのだ。学生時代にサークルで芝居をやってた人が、就職した後も「足を洗えず」に、なんだかんだ言いながらも続けているあの人やこの人。周りにいっぱいいます。夜光堂もまた、そんな劇団。葛飾方面を中心に活動し、2年に3回ペース(8ヶ月に一回)で公演を行っている。稽古は週末に集中。1999年10月旗揚げで、次回が第11回公演だから、かなり続いている。
この劇団、ホンを担当するのが二人いて、公演ごとに交代で書いているという。ので、奇数回と偶数回で芝居が変質する。今度の6月公演で作・演出を担当するのは「派手系」と言われ、若い子に人気とも評される七海明美の番。別に競っているわけではないが、過去最高の「切なさ」だと、声をそろえる。「切なさ」にこだわった芝居を作り続けている。
働きながらの演劇活動は、さまざまな障害がある。がしかし、「やりたい」という思いを持続させ、行動することは不可能ではない。実際に数多くのOLさんやビジネスマン・ビジネスウーマンが板の上で別人?をやり続けている。この劇団のように一日ツーステ限定の公演というのも「有り」だ。スタッフ専門集団「さかなスタジオ」のサポートを受け、クオリティを落とさないのも重要だろう。裏方はプロに、というのは週末中心に活動する劇団の鉄則だ。
6月公演「壱〜いち〜」は『哀しい人斬り壱≠ニ、人間臭さ満載の骨董屋店主駿牙≠ニ、ふたりを取り巻く人々の物語・・・。』だという。アクションありぃの、音楽凝りぃので、劇団HPの稽古日記を読むと七転八倒みたい。はたして無事、初日は来るのだろうか・・・。
夜光堂 第11回公演「壱〜いち〜」
2006年6月18日(日) 13時/16時30分開演
於:東京都江東区 門仲天井ホール
全席自由/時間指定 前売・当日共に\1,000
詳細:夜光堂HP
(ニュースリリース)
そして壱は出て逝った。誰かを守る風になる為・・・
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嵐が近付いていた。
江戸時代を懐かしみ、江戸庶民の暮らしを真似る者たちが集う旧江戸街。
そこで骨董屋を営む江戸屋駿牙は、嵐の晩にひとりの人斬りと出会う。
「この身を見た者は不幸になる。『人斬り壱』の名を知る者は皆死ぬ。
壱が死を運ぶ」
哀しい目で人を斬る壱。
「『人斬り壱』か…。しんどそうな目しやがって。真っ当な心根持った
人間なら、人斬りが楽しいわけネェだろ…!」
太陽の下で生きる駿牙と、嵐の夜を駆け抜ける壱。
生き方の違うふたりが出会った時、物語が始まる。
「駿牙さん、壱は、誰かを守る風になりたい」
壱は云う。頭上に晴れた空が広がる日を夢見て…。
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