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2006.5.22
全国各地の制作者、東京へ招待

「小劇場演劇の制作者を支援するサイト」であるfringeが、開設5周年と、ユニークアクセス100万件を記念し、全国の制作者を東京へ無償招待する企画「Producers meet Producers 2006(以下PmP)」を開催する。

fringeは、全国の演劇制作に関するニュース配信と、制作のためのノウハウの配信を行い、演劇関係者の間で「最も役立つサイト」と認識されてきた。演劇初心者の制作に関する質問に対しては、「fringe見とけよ」と答えることで済むまでになっている。

そのfringeが今回企画したのは、全国各地の演劇制作者を東京に招待し、交流と制作の実際に触れる機会の提供だ。各地からの東京への旅費は無料。稽古場などを利用した宿泊施設の提供により、東京での滞在コストも小さくなるようにしている。期間は6月2日(金)〜4日(日)の2泊3日。

この企画の最もユニークなところは、参加者が他薦である点。今回対象となる地域は、札幌、盛岡、仙台、名古屋、広島、北九州、福岡の7地域と一般参加。各地で活動する制作者団体やNPOにfringeから人選を依頼し、2名ずつの推薦で決定した。推された制作者は、地域の期待を一身に担うわけで、何かを得ずには帰れないという意気込みになるだろう。また、誰が選ばれても「サプライズ」だろうし。

現在、地域の演劇状況には「閉塞感」があると言われているそうだ。各地で実際に活躍する劇団と言えども、決して環境は甘くはない。そんな中で、制作者は試行錯誤を繰り返している。制作者の中には、戦略・方法論を見出せず、目的意識を失い、錯覚と戦っての活動となっているものがいるという。PmPの場は、東京事情に触れることで、劇団独自の戦略・方法論を発見してもらうことが目的。財団法人セゾン文化財団の助成を得て実現した。

演劇における制作者の地位の改革に、fringeが寄与してきたことは少なくない。制作が重要であり、プライドを持って当たるに値する仕事であると示してくれた。制作者の意識改革は大きく進んでいる。しかし、まだまだ周囲の人間が制作を理解しているとは言い難いのが現状だ。それでいて「いい制作がいない」と言っている。「こんな劇団でマトモな制作が育つかよ」と思うこともしばしば。今回の企画がさらに成長することで、ネットワークが広まり、全国の制作者の人間と情報の交流が盛んになることを期待したい。制作に対するまわりの人間の意識改革が進むことも重要なのだから。

fringe


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