2006.4.19
宮本亜門が大学教授に、その授業は?!
ミュージカル演出家の宮本亜門が京都造形芸術大学芸術学部の教授に就任した。近年、さまざまな舞台人が大学の教鞭をとっているので、これだけでは驚くことでもないが、その授業の内容がとてもユニークで、まさに宮本亜門らしいものとなっている。
ほぼ、年中無休の忙しさで活躍する宮本亜門が、京都まで授業に行くのかと思ったら、とんでもなかった。授業は稽古場でするという。
その授業は、亜門氏が関わる舞台の現場を「手伝う」ことで単位を与えるという。「そんなムチャな」という意見があるかもしれないが、実際には、これほど意味のある単位の与え方はないだろう。事件は現場で起こっているのだから。
今年は在学生の中から7人を募集する。来年1月まで、宮本演出4作品のけいこ場で、舞台美術や音響、照明などを担当させ、終了後リポートを提出させるという。さすがに劇場では足手まといになるためか、稽古場での経験を対象としている。演劇のことを知りたかったら、稽古場のほうがはるかに面白いのだから、これも正解だろう。
宮本亜門公式ページ
京都造形芸術大学
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