2006.3.26
続報、新橋演舞場火事騒ぎ
新橋演舞場の火事による休止は、25日からの公演再開が決定し、無事幕が開いたようだ。
出火の原因は、公演で使った花火の火が、やはり公演で使っていた紙ふぶきに燃え移り、それが奈落の装置に燃え移ったため。
これを受け、今回の公演では花火の使用を中止し、演出を変えての再開となったもよう。また、燃えた装置の被害よりも、スプリンクラーの作動によって壊れた機械や大道具、装置の被害が大きかったが、一日で修理し、再開にこぎつけたという。
今回の事件では、ひとつ間違えば大災害となったものだが、マスコミ報道はおおむねおだやかなものとなっている。本来、本火(ほんび)の使用は危険が伴うものだが、裏方さんや演出家の腕の見せ所とも言えるものであり、十分な注意のもとで大胆な使い方がなされるものだ。今回の「滝沢演舞城」は、水や火などの使用がウリであり、お客さんに被害が及ばなかったとはいえ、大失敗と非難されるものだ。しかし、思いのほか、メディアのバッシングは小さなものであり、むしろ「再開」を喜ぶ報道がなされるという意外なものであった。(理由はたぶん「大人の事情」でしょう)
基本的に、舞台装置はめったなことでは「燃え広がらない」ものだが、一部では「火なんか使わないほうがいい」という意見が見られたりして、舞台芸術に対する影響は少なくないだろう。これを機会に、火や水の使用では、あらゆる予防策が取られていることが紹介されることを期待したい。また、しばしば小劇場では甘い予防策となりがちだが、大劇場と同じ対策が、これを機会に普及することを期待したいものだ。
公演は25日昼の部から再開され、中止になった3回と同じ数の追加公演が決定した。中止になった回のお客が優先予約できるようになっている。
滝沢演舞城
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