昨年は「該当ナシ」だった読売文学賞の「戯曲・シナリオ賞」が菱田信也氏の作品「パウダー―おしろい―」（上演台本）に決定した。この作品は、2005年12月にひょうご舞台芸術の第３２回公演として兵庫・東京で上演されたもの。副賞賞金は200万円。

読売文学賞は、戦後の文芸復興の一助とする目的で昭和２４年に読売新聞社が創設し、小説、戯曲、評論・伝記、詩歌俳句、研究・翻訳の５部門について前年の最も優れた作品に与えられるもの。第１９回から随筆・紀行を加え全６部門とし、第４６回から戯曲を戯曲・シナリオ部門に改め、現在にいたっている。今回が第５７回。

菱田氏の「パウダー―おしろい―」は、第１回｢近松門左衛門賞｣優秀賞受賞作の『いつも煙が目にしみる』を、作者である菱田氏自ら兵庫県立芸術文化センターオープニングシリーズのために全面改訂したもの。

読売文学賞
兵庫県立芸術文化センター

●読売文学賞【戯曲・シナリオ賞】最近の受賞者

平成11年度　該当ナシ
平成12年度　永井愛「萩家の三姉妹」
平成13年度　宮藤官九郎「ＧＯ」(原作・金城一紀)
平成14年度　坂手洋二「屋根裏」
平成15年度　唐十郎「泥人魚」
平成16年度　該当ナシ
平成17年度　菱田信也「パウダー―おしろい―」