前年に上演された日本語の新作戯曲を対象とする、財団法人光文シエラザード文化財団（光文社支援）主催の第９回鶴屋南北戯曲賞が決定した。17日の選考会の結果、斎藤憐の『春、忍び難きを』に。副賞は200万円。

『春、忍び難きを』は、敗戦後の松本に生きる人々を描いた作品。斎藤と同じく俳優座養成所出身の佐藤信が演出・美術を務め、劇団俳優座により、2005年5月に俳優座劇場にて上演された。

斎藤憐氏は吉田日出子や「上海バンスキング」で有名な劇団「オンシアター自由劇場」で知られた著名演劇人。80年代に活発な活動実績がある。オンシアター自由劇場は1996年に最終公演。

光文社
俳優座
『春、忍び難きを』

鶴屋南北戯曲賞、過去の受賞者

2005	第８回	『だるまさんがころんだ』	坂手洋二
2004	第７回	『泥人魚』	唐十郎
2003	第６回	『太鼓たたいて笛ふいて』	井上ひさし
2002	第５回	『室温〜夜の音楽〜』	ケラリーノ・サンドロヴィッチ
2001	第４回	「高き彼物」	マキノノゾミ
2000	第３回	「マトリョーシカ」	三谷幸喜
1999	第２回	「Right Eye」	野田秀樹
1998	第１回	「ら抜きの殺意」	永井愛