当サイトが三大演劇賞と勝手に認定しているうちのひとつ、第５回朝日舞台芸術賞（2005）が発表となった。（残りの二つは紀伊國屋と読売）

グランプリは二兎社製作の「歌わせたい男たち」。作・演出は永井愛で、戸田恵子らが出演。2005年10月8日〜11月13日＠ベニサン・ピット。都立高校の卒業式で「君が代」を歌わせたい人たちと、反対派や無関心派の教師たちのさまざまな反応を描いた作品。社会的なテーマを扱っている。

その他の賞は下記のとおり。次回公演の制作費補助が1000万円まで受けられるキリンダンスサポートは舞踏界の大御所・田中泯さんに。なんか、今回は各界の大御所だらけだ。その意味でも二兎社のこの作品が選ばれた意義は大きい。やっぱり、演劇だけは、世の中のいびつなことを拾っていかないと。

◆グランプリ（副賞２００万円）
　「歌わせたい男たち」（二兎社製作、永井愛作・演出）

◆舞台芸術賞〈特別大賞〉（副賞２００万円）
　蜷川幸雄（演出家）

◆舞台芸術賞（５０音順、副賞は以下すべて１００万円）
　Ｋバレエカンパニー
　田中泯（ダンサー）＝キリンダンスサポート
　奈良岡朋子（俳優）
　野村萬斎（狂言師）

◆寺山修司賞
　尾上菊之助（歌舞伎俳優）

◆秋元松代賞
　戸田恵子（俳優）

◆特別賞
　緒方規矩子（舞台衣装デザイナー）

朝日舞台芸術賞

二兎社うぇぶ