帯には「夢の遊眠社から第三舞台まで―これだけは書きとめておきたい！」と。いわく、伝説の週刊演劇ニューズレター「初日通信」の編集長・小森収が、いま、あの時代を書く！８０年代演劇の目撃証言。・・・なんだとか。

知らない人は知らないでしょうが、「初日通信」というものがかつてあったわけです。舞台の初日のレビューを集め、紙媒体で発行したもの。これの存在が、90年代に発展したニフティ・シアターフォーラムのレビューに大きな影響を与えたのは事実。それがインターネットの時代となり「えんげきのぺーじ」へとつながったわけです。

で、その初日通信編集長の小森収氏が80年代演劇を回想した。目次を見ればすべてがわかる。でもって、いまの演劇状況のことは、わからない。

目次
第１章　夢の遊眠社と野田秀樹
第２章　全共闘の延長戦
第３章　佐藤信を追いかけて
第４章　予感の時代
第５章　スズナリへの道
第６章　第三舞台とその時代
第７章　笑いの果てに
第８章　満潮に乗って