2005.12.12
脚本唐十郎・監督金守珍の映画公開
劇作家・演出家として活躍する唐組座長唐十郎であるが、芥川賞作家でもある。しかし、映画のシナリオはあまり書いていない。その唐十郎が原作小説を書き、映画のシナリオも手がけた作品が公開される。監督は、唐十郎の一番弟子とも呼ばれる劇団新宿梁山泊の座長、金守珍。映画のタイトルは「ガラスの使徒(つかい)」。12月17日(土)より東京都写真美術館ほかで全国順次公開。
この映画は「唐版プロジェクトX」と呼ばれている。NHKの人気番組「プロジェクトX」の主題歌「地上の星」(歌・中島みゆき)に感銘を受けた唐十郎が、世間から取り残されようとしている不器用な人間達の人生模様を大人のメルヘンとして描いたのだとか。
監督の金守珍はこれが二作目。2002年の「夜を賭けて」に続く。この「夜を賭けて」は日本映画監督協会新人賞を受賞した。主演は舞台版『世界の中心で、愛をさけぶ』の亜紀役で絶賛された佐藤めぐみ、ヒロインの幼馴染み洋次郎には劇団唐組の稲荷卓央。唐十郎も中島みゆきも出演している。
なお、新宿梁山泊は12月22日より第32回公演を下北沢ザ・スズナリで新作「風のほこり」を上演するが、これは唐十郎の書き下ろし新作である。また、唐十郎の原作小説「ガラスの使徒」はアートンより発刊中。1680円。
映画「ガラスの使徒」
映画「ガラスの使徒」公式ブログ
アートンの本「ガラスの使徒」
新宿梁山泊
アートンっていったい? スズナリ横丁のシネマ下北沢(1998年開館)が2004年よりシネマアートン下北沢となった。アートンが経営を引き継いだのだとか。(じ)
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