小劇場とアスベストを関連づけたとき、ひとつの劇場が思い浮かぶ。「あそこのアスベストは問題だよなあ」とさんざん言われ続けた劇場が、大塚のジェルスホール（開館：1979年）である。しかし、ジェルスホールにはアスベストが使われていないことが同劇場より発表になっている。

ジェルスホールを利用した劇団なら気づくことだが、天井の吹き付け材がむき出しとなっており、装置の仕込みのときなどにぱらぱらと降ってくることが多い。しかし、吹き付け材のすべてにアスベストが使われているわけではなく、ジェルスホールのそれには使われていないのであった。

同劇場のホームページには

※当ホールの天井吹き付け材には、アスベストは含まれておりません。ご安心ください。（平成15年 池袋保健所確認済）

との表示がある。一時、劇場入口にも貼り紙があったらしい。

それにしても、いまだにウワサはなくなっていない。小劇場データベースサイトの「La Sens」にも、ジェルスホールを使ったスタッフのコメントとして、多数の「アスベストが問題だ」が掲載されている。

ジェルスホール
La Sens 小劇場データベース
La Sensデータベース内「大塚ジェルスホール」