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2005.11.14
CD-ROMマガジン「CINRA」で演劇特集

2003年2月に始まったクリエーター交流プロジェクト「CINRA」は無料のCD-ROMマガジン「CINRA-magazine」を配布している。季刊。パソコンで見る雑誌。無料で配られているものだけど、これがなかなかの充実内容。そこいらのダメ雑誌と比べれば、かなり素晴らしい。でもって、こういう時代なので、中身はWebでも見られるようになってるし。

それはいろんな意味でしょうがないんだけど、クリエーターのコラボ、という場合はアート系と音楽系がメインになる。また、CD-ROMという媒体の性格上、それで見せられるものは、写真やグラフィックデザインなどのアートと音楽がメイン。頑張って、データの大きい映像を入れたりもするけど・・・。

CINRA-magazineも、過去6回の中身はそんな感じ。登場するアーティストは多岐に渡ってはいるけど、なかなかパフォーマーが目立つ出番は・・・。

そんな中、最新刊の第7号(2005年10月20日号)はアート、ミュージック、ムービー、シアターの4大特集だ。特にシアター特集の充実ぶりは特筆できるもの。

企画は四つ。「世界の劇団」はインタビュー特集。「パパタラフマラ」「劇団、本谷有希子」「ギンギラ太陽’s」の三つの「世界的な」劇団にインタビューしている。第二企画は「劇団紹介」。小指値、箱庭円舞曲、劇団バームクーヘンの三つを紹介。なんとマニアックな選抜(・・・というか、おそらくは関係者がらみでしょう)。第三企画は「かっこいい紙 04-05年チラシ特集」。かっこいいチラシをピックアップして、そのチラシを「レビュー」し、「コメント」している。ニブロールからチェルフィッチュ、あひるなんちゃら、くねくねし、発砲・B・ZIN、ヨーロッパ企画、毛皮族、売込隊ビームなどなどなど、25枚が。

四番目の企画は目玉企画かもしれない。「それ何の映画ですか?」というもの。「それ何の映画ですか?」というコメントは何に対するものか、わかりますよね。そうです。芝居のチラシを見せたときに、フツーの人が発するおことばです。この企画は、あまり芝居を見ない、というフツーの人に芝居についてのロングインタビューを敢行している。今回は、神奈川のCDショップで働く大学生に・・。ああああ、この企画、私もかつてやろうと思ったっけ。でも、ただのナンパになりそうな気がしてやめた。

「演劇って、どこでやってるんですか?」とか、涙なくしては読めない文章。年間300本とか400本とか芝居観てる友達からは、聞けません。

CINRA net
CINRA magazine Vol.7(CD-ROMと同じ内容を見れます)

CINRA-magazineは都内の劇場、ショップ、映画館、大学、ライブハウス、書店などで配布。神奈川、大阪、広島、福岡でも。(配布場所一覧


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