2003年7月の九州北部豪雨による浸水で閉館の危機に立ちながらも、多くの人々の支援によって１年で復旧し、2004年9月には「平成こけら落とし」にまでこぎつけた福岡県飯塚市の嘉穂劇場が、新しい話題を提供している。なんと、ＮＨＫ福岡放送局が、嘉穂劇場を舞台にしたドラマ「いつか逢（あ）う町」（仮題）を制作するという。

このドラマはＮＨＫ福岡放送局が「福岡発地域ドラマ」として制作。１話完結の５９分。脚本は、久留米市出身で「サラリーマン金太郎」などの中園健司。主演は永島敏行。イッセー尾形、藤吉久美子らが共演。

飯塚の町が舞台。主人公を、幼い頃から嘉穂劇場に出入りする畳職人と設定し、家族愛をテーマとした作品とする。決して嘉穂劇場を紹介するドラマではないが、飯塚の町に根付く嘉穂劇場と人々の姿が描かれるのだろう。

１２月上旬に九州・沖縄地域で放映した後、０６年に全国放送する予定。

嘉穂劇場