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(978)

2005.9.20
ホリプロが「アートスフィア」運営へ

大手芸能プロダクションのホリプロが、東京・天王洲にある劇場「アートスフィア」の運営に乗り出すことを発表した。

「アートスフィア」は1992年にオープンした客席数746席の中規模劇場。三菱商事が所有していたが、今年1月にオリックスに所有権が移り、同社から管理運営業務を受託したホリプロは、ミュージカル制作などで培ったノウハウを生かして運営に当たる。近く、劇場を運営する子会社を発足し、来年4月から半年間、舞台機構の改修工事のため閉館。新たな劇場名で10月に再オープンする予定。その後、07年10月をめどに、劇場そのものの取得を目指すという。

ホリプロはミュージカル「ピーターパン」、舞台「ロミオとジュリエット」など、多くの舞台を自主製作しており、今後は同劇場での公演が増える見込み。若手の役者を本格的にトレーニングする場としても有効だし、将来はロングラン公演もできるように」と説明。

近年、芸能プロが劇場運営に動いている。代表的なのはジャニーズ事務所の「東京グローブ座」。経営難だったものを2002年に買収。2003年には大改修を行い、同事務所所属タレントの主演作を次々と上演してきた。その目的は、「タレントのキャリア向上にある」とし、採算は度外視している。

米倉涼子や上戸彩などをかかえるオスカープロモーションも今年、明治座の企画制作を始めた。菊川怜主演の「五瓣の椿」を今年6月に上演した。また、アミューズは今年3月に、東京・新宿コマ劇場とシアターアプルを運営するコマ・スタジアムと業務提携した。コマ・スタジアムに出資し、アミューズが企画・制作する舞台を上演した。5月〜8月の「WE WILL ROCK YOU」がそれである。

長期的な視野でのタレント育成の意味での舞台出演は確かに有効であろう。しかし、勉強のためと言って無理矢理舞台に立たされるタレントさんもつらいが、それを見せられるお客さんはもっとツライ。作品のクオリティが保てない場合、主役を降ろすぐらいの覚悟が事務所にあるやなしや。誰にとっても劇場経営の安定はとても良い事だが、5年後に「やっぱり大変だった」と言って撤退が相次ぐことのないように、完成度の高い舞台を作り続けていただきたい。


最近、病気や突然の妊娠で降板する例が見られるけど、それは全然関係ないんでしょう。鈴木蘭々のキャリアアップにはつながっているけど。・・・それでいいのか?(じ)
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