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2005.8.23
吉本興業が芸人養成の通信教育開始

吉本興業の芸人養成学校「NSC」が、CS(通信衛星)放送とインターネットを使った通信講座を開設した。お笑い学校は数多いが、本格的な通信講座は初めて。

7月から「よしもとNSC通信講座」が始まった。講座を始めた狙いについて、NSC東京の乾純(いぬいじゅん)・副校長は「東京と大阪で各500人以上の生徒がいるが、15歳未満で入学できない子供や、『お笑いをかじってみたい』という大人も取り込みたい」と話す。「会社員がお笑いを通してコミュニケーション術やスピーチのコツを学んだり、主婦や若者が自分の“お笑い度”を試したり、いろんな人に参加して欲しい」とも。

講師の島田洋七も「芸人志望の若者が全員、大阪や東京へ来られる訳じゃない。通信講座である程度の素質が分かるので、お笑いのすそ野を広げる上でも有効だと思う」と、通信講座の意義を語る。

受講生は現在、約150人。約7割が芸人志望で、残る3割が仕事のために話術などを学んでいるという。通信講座で学んだ主婦や子供が芸人としてデビューするなどして、さらに、お笑いのすそ野が広がるのか。成果が注目される。

「よしもとNSC通信講座」はCS放送のスカイパーフェクTVのお笑い専門チャンネル「ヨシモトファンダンゴTV」と、吉本興業のインターネット・サイト「ファンダンゴ」を利用。1回2時間の授業映像を2クール(6か月)で20回、放送(配信)する。学費は年会費5万円のほか、受講料が2クールで3万円。

講義はNSCでの授業同様、ネタ構成法、一発ギャグ、漫才やコントの基礎、大喜利、先輩芸人の講義などのほか、ダンスや発声なども学ぶことができる。

ファンダンゴTVに加入していれば、受講生にならなくても映像は視聴可能。受講生になれば、ビデオや台本で送ったネタを構成作家に添削してもらい、優秀作品が放送されるほか、吉本のオーディションライブへの出演権や劇場招待などの特典もある。

(読売新聞)


演劇にも通信講座があるといい。演劇の稽古法って、けっこういいかげん。新国立劇場演劇研修所ができてスタンダードなものが確立しつつあるが、ベーシックなものの普及にはテレビなどのメディアで伝わるのがてっとりばやい。いまだに発声・滑舌・柔軟体操を稽古だと思ってる現場は少なくないのだから。(じ)
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