ポータルサイトのエキサイトがチケット販売事業に参入した。それも、チケット販売専業の業者との提携ではなく、自ら劇団などの興行主から仕入れる「直販」の形式をとるのはポータルサイトとしては初めてのケース。

これまでのポータルサイトによるオンラインチケット販売では、Yahoo!チケットはチケットぴあから仕入れているし、楽天チケットはローソンチケットから仕入れている。当然そこでは、ぴあやローソンがメインとなって、スケジュールから券面デザインまでがコントロールされるわけだが、エキサイトチケットではオリジナルなものが提供できるとしている。また手数料の点でも有利になると予想できる。

なお、チケットの配送はヤマト運輸による。今後、携帯電話による電子チケットのダウンロード配信も行う予定という（秋を予定）。

現在、チケットぴあにおけるチケット販売額は2004年度で620億円。うち、インターネット受付額は166億円（チケット販売におけるネット受付シェアは26.8％）で、そのうちネット受付ネット決済額は123億円となっている。まだまだ、すべてをネットで済ませるネット受付ネット決済ネット配信は少ないが、今回のいわゆるＩＴ企業のチケット販売参入により、より利便性が高く、より手数料の安いチケット販売が実現することを期待したい。

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