今年、設立10周年を迎えた演劇情報発信サイトの老舗「えんげきのぺーじ」が存続の危機を迎えている。演劇レビュー系では最大級のアクセスを誇る「えんげきのぺーじ」の今後がどうなるのか、注目が集まっている。

「えんげきのぺーじ」は1995年2月16日に個人サイトとして暫定スタートした。主宰者であるにしかど氏が個人的に複数の知人に声をかけ、集めた約1000程度の公演レビューを劇団ごとにデータベース化して公開した。その後、やはり個人的にお願いした「観劇の達人」たちにより「今月のおすすめ芝居」を毎月発表した。また、一般の人の簡単な感想を公開できる「一行レビュー」の画期的なシステムが人気となった。

主宰のにしかど氏は開設当時は学生であったが、その後きちんと就職し、まともに多忙を極める身となったためか、企画の更新が遅れることが散見されるようになっていた。10周年を迎え、様々な懸案事項を解消したいという気持ちはあるものの、物理的に困難な状況が予想され、予断を許さないものとなっている。

現在、えんげきのぺーじ内の掲示板にて、廃止も視野に捉えて今後についての話し合いがもたれている。現状のままで問題ないとは言えないが、多くの利用者が集まる場が存続できないのは「惜しい」としか言いようがない。なんらかの解消法が見つかることを期待したい。

えんげきのぺーじ
2005.01.01■えんぺ大賞は「SHIROH」に