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(930)

2005.4.20
上方落語に寄席定席と真打制度が復活

東京には落語だけを上演する定席が池袋(池袋演芸場)、新宿(末広亭)、上野(鈴本演芸場)、浅草(浅草演芸ホール)の四箇所あるが、関西には昭和中期以降なくなっていた。また、東京では賑やかに行われる真打披露興行であるが、関西では真打制度が廃止されていた。この二つの点が東京と関西の落語界の大きな違いとなっていた。

上方落語協会(桂三枝会長)は、大阪市北区の大阪天満宮敷地内に計画中の落語専用寄席(定席)「天満天神繁昌亭(てんまんてんじんはんじょうてい)」が今年8月に着工、来年5月に完成することを明らかにした。戦後初の定席復活である。また、戦前にはあったという上方落語界の真打ち制度の復活も行う計画である。上方の場合、「前座−中座(二つ目)−真打ち」の格付け。真打ち披露興行を寄席の目玉の一つにしたいという。

ただの親睦団体だった上方落語協会が2004年に社団法人化され、アグレッシブな桂三枝が会長になったということで期待されてはいたが、いよいよ「攻めに転じた」という印象である。今後の活躍に注目したい。

上方落語協会


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