2005.4.1
新シアターグリーンは大中小の劇場三つ
2004年3月に惜しまれつつ閉館した池袋の老舗小劇場シアターグリーンは、2005年9月に三つの劇場を備える複合ビルとなって再生する。つまり、「閉館」ではなくて「建て替え」だったのだ。
シアターグリーンと言えば、80年代に劇団3○○やスーパーエキセントリックシアター、離風霊船、自転車キンクリートなどが無名時代に活躍していた。若手劇団に優しい劇場として知られていた。90年代になると劇場の数が増え、劇団の選択肢が増えたこともあってその位置づけは変わったが、今回のリニュアルが新しいポジションとなる可能性がある。期待は大きい。
三つの劇場は、大中小、というよりは小、微小、激小、だろうか。一番大きな「メインホール」はキャパ206名で中野ザ・ポケットに近い。二番目の「中ホール」は「エリア171」でキャパ140名。これは以前のシアターグリーンのキャパが130名だったので一番近い。一番小さいのが「小劇場」でキャパ66名。荻窪アールコリンに近いか。
東京地区では、次々と新しい劇場が作られている。一方で、激小の劇場の閉館も続いている。近年の閉館と言えば、東中野エウロス、南阿佐ヶ谷アール・ヴィゴ、代々木フジタヴァンテホール、池袋カフェテアトロ2つの部屋、渋谷ジァンジァン、新宿新生館、スタジオ錦糸町、阿佐ヶ谷スタジオはるか、新宿御苑ヴィプランシアター、六本木キャラメル、などなど(情報:La Sens小劇場データベース)。相対的には増えているようだが、キャパ100以下の劇場は減少傾向にあると言えそうである。
なお、2005年9月のこけら落とし公演は、メインホールが絶対王様、エリア171がうわの空・藤志郎一座、小劇場がジャブジャブサーキットのラインナップである。
シアターグリーン
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