2005.1.4
松竹が歌舞伎座で電子チケット採用
沖電気工業は、松竹に対し、非接触ICカード「FeliCa」およびクレジットカード対応の「Webチケット発券機」を納入した。沖電気が12月27日に明らかにしたもの。松竹が12月3日に開始したインターネットチケット販売サービス「チケットWeb松竹」用の発券機として、歌舞伎座、新橋演舞場、浅草公会堂、東劇の4カ所で稼働している。2005年6月からは、松竹直営の映画館にも設置される予定。
チケットWeb松竹は、インターネットで演劇公演を予約/決済できるサービス。チケット購入者は、観劇の当日に劇場に設置されているチケット発券機でチケットを発券すればよく、事前に窓口や宅配便で受け取る手間が省ける。一方、松竹は、チケット配送や劇場窓口でのチケット購入/受け取りに伴う人件費を削減でき、顧客サービス強化と同時にコスト削減の効果も見込めるという。
同チケット発券機は、クレジットカードまたはFeliCaに対応。今後松竹は、「iモードFeliCa対応携帯電話(おサイフケータイ)など多様なサービスの展開を予定しており、そうしたニーズを満たすものとして同発券機が採用された」(沖電気)としている。
ご存知のように、すでにぴあが電子チケットを発売し、携帯電話などへチケット情報をダウンロードし、イベント会場で赤外線通信機能を利用した入場を可能としている。ぴあもまたiモードFeliCa対応携帯電話(おサイフケータイ)の利用を視野に捉えている。今回の松竹の参入により、なかなか進んでいなかった「会場側」での電子チケット化が進展すると期待される。チケット購入がオンラインで可能でも、結局は紙チケットへの発券が必要だったこれまでの半・電子チケット時代に別れを告げ、携帯端末を利用した真の電子チケット時代が2005年に元年を迎えると期待されるものだ。
松竹公式ウェブサイト
チケットWEB松竹
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