2004.11.26
文化庁、毎年10人の演劇人を海外へ
文化庁は昭和42年度(1967)から若手の芸術家を海外に派遣し研修を行なう『芸術家在外研修(新進芸術家海外留学制度)』を実施し、これまでに約1700名以上の芸術家が海外留学してきた。かつては結構有名な人が多かったが、最近ではその門戸はかなり広くなっているようだ。毎年、10人ほどの演劇人が留学している。
〈これまでの主な派遣者〉
絹谷 幸二(美術:洋画 昭和52年度)
佐藤しのぶ(音楽:声楽 昭和59年度)
諏訪内晶子(音楽:器楽 平成 6年度)
森下 洋子(舞踊:バレエ 昭和50年度)
野田 秀樹(演劇:演出 平成 4年度)
あの野田秀樹ですら平成4年。しかし、この野田秀樹の留学こそが、この制度が知れ渡ったきっかけとなったと言えよう。
「新進芸術家海外留学制度」は美術,音楽,舞踊,演劇・舞台美術等,映画・メディア芸術,アートマネージメント分野の新進芸術家等を海外に派遣し,その専門分野における実際的な研修の機会を提供するもの。1年派遣,2年派遣,3年派遣,特別研修(3か月)の4種がある。平成17年度の予定では「1年派遣」が98名、「2年派遣」は16名、「3年派遣」が3名、「特別派遣」52名となっている。
平成16年度の「1年派遣」94人の内訳は 美術30人 音楽28人、演劇10人、舞踊9人、映画8人、舞台美術など4人、メディア芸術(CG,ビデオアートなど)5人であった。演劇10名の名前、分野、留学先は下記。制度は知っていたが、木村健三さんや古城さん、平栗さん、裕木奈江さんらの名前を見ると、ぐっと親近感が沸くってもんです。人選は各種団体による推薦のようですが、敷居は低いみたいです。
- 木村健三 演出 カナダ
- 古城十忍 演出・劇作 イギリス
- 田中孝弥 演出・劇作 ドイツ
- 裕木奈江 俳優 ギリシャ
- 小森創介 俳優 イギリス
- 玉木聡美 俳優 韓国
- 富田めぐみ 俳優・演出 フランス
- 平栗あつみ 俳優 イギリス
- 矢澤庸 俳優 タイ
- 松尾洋一郎 アートマネジメント フランス
平成17年度は2月内定、5月正式決定、9月より研修開始である。
平成16年度新進芸術家海外留学制度研修者一覧
文化庁(芸術文化振興施策 芸術家等の養成研修)
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