新国立劇場情報センターより無料配布されている「日本洋舞史年表Ｉ（1900〜1959）」（2003年12月18日刊）は、日本のダンスの公演や事件を、1900年以降の年ごとに記録したものだが、新国立劇場のサイトにすべてアップされ閲覧できるようになった。

この「日本洋舞史年表Ｉ」は、有志による日本洋舞史研究会が、江口隆哉氏の個人研究誌「現代舞踊」に95回にわたり連載された「洋舞五十年」を、2000年より研究し始めたことがベースとなっている。「洋舞五十年」の復刊をも目指していたが、研究し終えると、「現代舞踊」の廃刊により1930年代までの記述で途切れていることで、「その後のことも知りたい」という気になったという。その結果、様々な資料を探し出して「その後」を検証していった。そしていつしか「洋舞100年」を書き残さねばならない、とまで思うようになたのだとか。

その結果、膨大な時間がかかっているわけだが、その第一弾として新国立劇場情報センターより、「日本洋舞史年表Ｉ」の発刊が実現した。今後、「II」のできるだけ早い刊行を目指しており、「100年」を把握したいとしている。

日本洋舞史年表Ｉ