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2004.7.26
チケットぴあ、ネット経由が2割超へ

ぴあ鰍フ会長兼社長・矢内氏がnikkeibp.jp編集長のインタビューに答えて、ぴあのチケット販売のインターネット経由の割合が2割を超えたことを明らかにした。

チケットぴあは、かねてから行っていたインターネット経由販売に加え、電子チケットぴあを昨年10月に事業化し、ネット化を推進しているわけだが、順調に推移していると見ている。インタビューでは「チケットの売り上げのうちインターネット経由が占める割合は、去年は20%を超え、下半期だけで見ると約25%です。今年の後半には30%に達するだろうと見ています。」と答えている。

ちょっと前まで、ネット経由は数%程度と見られていたわけであり、急伸続く、といえそうである。ネット経由のみのイープラスの影響も見逃せないだろう。ただし、ネット化を急ぐぴあとしては、巨額の先行投資の負担が大きく、ネット率2割というのは十分なものではない。今後は、電子チケットぴあ売上の増加が重要となる。2003年度(2004年3月期決算)のチケット売上は前年比で10%程度伸びているのに、出版・情報サービス部門の低迷で総売上はわずか1%程度の伸び(それでも5年連続の増収)であり、先行投資負担が経常益を圧迫し、11期ぶりの経常赤字を記録した。総売上857億円で、経常損失19億円、当期純損失22億円である。

今後については、収益の改善は進むと予想しているが、フェリカとiモードを使った電子チケットが浸透するにはあと2〜3年はかかると見ている。

チケット・ビジネスのネットシフトは確実に進んでいる(上)
チケット・ビジネスのネットシフトは確実に進んでいる(下)


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