2004.1.25
内閣府調査、演劇鑑賞が減少
内閣府が24日付で発表した「文化に関する世論調査」によると、1年間で劇場や会館に行き、映画、演劇、音楽、美術などのどれかを直接鑑賞した人が、前回調査(1996年)の54・4%から50・9%に落ち込むなど、文化活動全般への関心が薄まる傾向にあることが分かった。
調査は昨年11月、全国の成年男女3000人を対象に実施、回収率は69.8%。足を運ばなかった人(48・8%)に理由(複数回答)を聞くと、「関心ないから」が前回の27・8%から39・5%に増加。不況の長期化で芸術を楽しむ余裕が少なくなっていることや、「ゲーム、カラオケなど娯楽の多様化」(文化庁)が理由とみている。
「直接鑑賞」の内訳(複数回答)は、映画24.7%、音楽23.4%、美術18.4%、演劇・演芸12.9%。映画は微増したが、それ以外の3分野は減っている。演劇・演芸については、6年前は16.2%だった。
| 平成8年11月調査 | 今回調査 |
該当者数 | 3,668人 | 2,094人 |
鑑賞したことがある(小計) | 54.7 | 50.9 |
映画 | 23.3 | 24.7 |
音楽 | 24.8 | 23.4 |
美術 | 23.9 | 18.4 |
演劇・演芸 | 16.2 | 12.9 |
生活文化 | ※ | 7.1 |
舞踊 | 5.8 | 4.6 |
その他 | ※ | 0.2 |
鑑賞したものはない | 45.1 | 48.8 |
わからない | 0.2 | 0.3 |
内閣府「文化に関する世論調査」
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