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2003.10.25
ダンサー中川三郎さん(87歳)、急逝

 日本のタップダンサーの草分けで、社交ダンスの普及に尽力した舞踊家の中川三郎さんが24日午後0時50分、脳内出血のため、東京都大田区の病院で亡くなった。87歳だった。

 慶応大在学中の1932年に渡米。ニューヨーク市立大に学びながらタップダンス、モダンダンスを学び、翌年に日本人として初めてブロードウェーの舞台を踏んだ。36年に帰国し、吉本興業専属ダンサーを経て38年、松竹楽劇団でソリストとして活躍。タップダンサーとして一時代を築いた。

 戦後は全国各地に「中川三郎ダンススタジオ」を設立し、マンボ、ジルバを普及させるなど、ダンスの大衆化に尽くし、全日本職業舞踊家協会会長も務めた。主な著書に「ダンス元年」、自伝「踊らんかな!人生」などがある。


というのが、一般的な訃報である。「タップダンサー」であり、「社交ダンス」の普及に尽力した、と。しかし、ダンスに関する著作の多い乗越たかお氏(中川氏を主人公とした小説『ダンシング・オールライフ 中川三郎物語』(集英社)を書いた人)に言わせると、「戦前最高のタップダンサーであり、戦後は社交ダンスを初めとするあらゆるダンスの牽引者」であったという。ご冥福をお祈りいたします。(じ)
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