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2003.10.17
今年度の菊池寛賞の受賞者

(財)日本文学振興会が主催する賞としては、芥川賞や直木賞や大宅壮一ノンフィクション賞が有名だが、それ以外に、故菊池寛の日本文化の各方面に遺した功績を記念するための賞として、菊池寛賞がある。文学、映画・演劇、新聞、放送、出版、その他文化活動一般において、9月1日〜翌年8月末に至る1年間に、最も清新且つ創造的業績をあげた人、あるいは団体に贈られる賞。正賞は置時計、副賞は100万円。

このたび、第51回菊池寛賞が決定・発表された。今回は特に舞台関係の受賞者が多かったようです。以下、舞台関連の受賞者とその理由。

●紀伊國屋ホール
一九六四年に開場して以来、多くの若い演劇人に表現の場を与え、日本の演劇や落語などの芸能を地道に育ててきた功績。

●長岡輝子
長年にわたる舞台女優、演出家としての活動、および方言を生かした朗読によって宮澤賢治作品の新たな魅力を引き出して一般に広めた功績。

●夢路いとし・喜味こいし
コンビ結成以来六十年以上、第一線に立ちつづけ、近代漫才の本道を行く話芸で日本の大衆芸能を豊かなものにした。

上記三者以外は、下記の三者。

●渡辺淳一
医学小説から歴史小説、恋愛小説に至る幅広い作品群、また最近作『エ・アロール』で老人問題に取り組むなど、時代の抱えるテーマに果敢に挑みながら、常に多くの読者を獲得してきた旺盛な作家活動に対して。

●沢木耕太郎
ノンフィクション作品においてユニークで清新なスタイルを確立、常に単身で息の長い取材を続け、質の高い作品を世に問い続けてきた功績。

●雑誌「國華」
一八八九年に創刊以来、百十余年にわたり、質の高い図版と論考によって、すぐれた美術工芸品を世界に紹介するなど、日本の美術史学界を主導してきた文化的偉業に対して。

選考顧問は阿川弘之・佐伯彰一・城山三郎・林健太郎の各氏。

文藝春秋ホームページ(各賞紹介)


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