日本の特筆すべき才能が、さらに進化する。歌う「浪曲師」の国本武春が、文化庁の「文化交流使」に指名され、１年間の留学が実現。しかしただの留学ではなく、現地で月２回の催しも企画するという。

現在42歳。19歳で浪曲の世界に入った。父、母ともに浪曲師。もう10年以上前から、圧倒的に素晴らしい舞台を行っていた。三味線を手に、ロックからバラードまでを弾き語る。それはもう、浪曲とは別のジャンルを確立していた。芸術選奨文部大臣新人賞などを受賞し、ミュージカルや芝居などなどに活躍。

留学先はテネシー州ジョンソンシティーの州立大学。日本人はほとんどいないと予想。もちろん、現地の人も、日本人は珍しいだろうし、「浪曲」は未体験だろうし、「三味線」って何？、だろうね。

国本武春と言えば、最近では、宮本亜門の絶賛ミュージカル「太平洋序曲」への出演で話題となった。