2003.6.7
OSKが市民劇団として再スタート
近鉄のリストラ策により「近鉄劇場の閉鎖」と同様、大きく報道された「OSK日本歌劇団」の解散だが、「OSK存続の会」の活躍により、「復活」が具体的になった。
5月末で解散したOSK日本歌劇団の有志らでつくる「OSK存続の会」(吉津たかし代表)は4日、「約30人で再出発する」と発表した。大阪市浪速区の遊園地「フェスティバルゲート」をけいこ場とする予定で、6月25日に浪速区内で「感謝の夕べ」を、8月15−17日には同市天王寺区の近鉄劇場でレビュー公演を行う。
1922年に松竹楽劇部として生まれたOSK日本歌劇団は、親会社の近鉄の支援打ち切りで解散に追い込まれたが、劇団員69人のうち25人が残り、残留検討中の団員らも含めて30人規模で再出発する。新劇団の名称は未定だが「OSK」の名前は残す方向で近鉄と交渉している。
これまでに、全国から存続を望む約18万5000人の署名と企業約30社から支援の申し出が寄せられたという。
OSK存続の会
ある意味では、企業支援の劇団から、フツーの劇団となったとも言える。しかし、そのサポーターの数は半端じゃない。OSK存続の会が「日本で初めての市民歌劇団を設立」と言うだけのことはある。今後、活動の場を確保し、経営を軌道に乗せることが重要となろう。制作体制が問われるもの。にしても、どんどん演劇はサッカーみたいになってないか? 生き残りの道は「100年構想」にあり、ということか。(じ)
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