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2003.5.19
宇崎竜童の「ロック文楽」がDVD化

宇崎竜童が長年手がけてきたロックと文楽の融合舞台がDVD化されることとなった。 宇崎の「ロック曽根崎心中」は今年の4月29日にも、大阪の国立文楽劇場で上演されている。もともとは20年以上前に増村保造監督作品「曽根崎心中」で映画初出演した宇崎に対し、渋谷の小劇場ジァンジァンが「浄瑠璃の代わりにロックを使った文楽公演」の企画を依頼したことに始まる。ダウンタウンブギウギバンドの演奏と文楽人形がバトルをする舞台は好評で、関西や沖縄でも公演が行われている。

「曽根崎心中」は江戸時代の大阪を舞台に、醤油(しょうゆ)屋の手代、徳兵衛と遊女お初の悲恋を描いた物語で、文楽の代表作の一つ。作詞家の阿木燿子さん(57)が詞を書き、夫でミュージシャンの宇崎竜童(57)がロックの曲を付け「ロック曽根崎心中」ができあがっている。

人形遣いはお初が桐竹紋寿、徳兵衛が吉田文吾。歌はお初を尾崎亜美(46)、徳兵衛を宇崎が担当。激しいリズムに合わせ、心中に至るまでの二人の愛や悲しみを歌い上げた。

公演の前には文楽初心者向けに、人形の遣い方の解説もあった。宇崎は「自分の血の中にある旋律を基に日本独自のロックを作りたかった」と話した。

DVDは「文楽人形 曽根崎心中 ROCK」と題し、宇崎のデビュー30周年を記念して制作されている。昨年3月の東京・草月ホールで行われた久々の再演を収録したもの。IVCより4700円で発売。


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