情報誌ぴあの恒例企画「ぴあテン」が新しい方式となった。年に一回、ハガキで投票を募っていたわけだが、5月12日にスタートした新方式は、完全にオンラインでの投票のみとなった。

新しい方式では、毎日、投票を受け付け、毎週水曜日に１週間の集計結果を発表するもの。投票者は、１週間に一度だけ投票することができる。その際、持ち点の100点を三つの作品に分割して投票する。その週良かったと思うベストスリーに投票し、毎週ベストテンを発表し、１年間の集計で、年間ぴあテンを発表するというものだ。

「毎週変化する」という要素で投票するとするなら、例えばテレビドラマとかなら理解できるが、基本的に一度しか見ない「映画」や、アーティストに投票する「音楽」は、統計学的にどうなんだろうか・・・。

また「演劇」の場合、用意された一覧表を見ると、その量の多さが最大の特徴。それでいて、最新の公演が網羅されていなかったりする・・・。例えば黒テントの先日の「絶対飛行機」とか・・・。自力で書いて投票すればいいわけだけど。しかし、公演の数が圧倒的に多いのが演劇であり（網羅するのは至難のワザ）、その割に観客（絶対数）が少ないわけで・・・。おなじみの、組織票とか、100点攻撃とか、あるんでしょうか・・・。

このシステム、「問題が大きいからダメだ」というつもりはない。ただ一つ不安なのは、「演劇部門」がなくなっちゃうんじゃないかと・・・厳しいですねえ。「観て」そして「投票する」しかないわけですけど。

ぴあテン
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