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(721)

2003.4.26
明治座が俳優養成学校を設立

 座長公演でおなじみの明治座が、新会社・明治座アートクリエイトを設立し、俳優養成事業に乗り出すことが20日分かった。公立劇場では俳優養成機関を併設しているところもあるが、商業劇場としては初の試み。「明治座アカデミー」の名称で、11月の開校へ向けて現在第一期生を募集している。

 15〜39歳までの青年部と40〜70歳までのミドルシニア部を立ち上げ、どちらのコースも時代劇から映像演技まで、実際に演じられるように指導する。実力を認められれば研修中でもテレビや舞台での出演機会もあり、卒業生には明治座アートクリエイトのプロダクション部門に所属するチャンスもある。募集の詳細は明治座ホームページを参照。

明治座アカデミー


劇場の経営苦境が伝えられる中で、貸し館としての「利用料収入」に頼る民間劇場の新しい収益の道が模索されている。「俳優養成機関」を簡単に「収益の道」とは断じられないが、「劇場」という本業と直結する分野への広がりは間違ってはいない。明治座の場合、「座長公演」という自主企画を行ってきたゆえ、卒業生のリクルーティングの道が用意されているというメリットがあり、他の民間劇場が簡単にまねられるものではないかもしれない。が、例えばアゴラ劇場の場合、青年団という劇団との密接な関係が有機的に機能しているように、劇場が俳優を抱えることは正解と言えるのかもしれない。「劇場」は単純な「貸し館」から脱し、深く「演劇」とつながることでのみ、生き残れるのかもしれない。今って、そういう時期なのかもしれない。(じ)
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