2003.4.23
伝統芸能の技、ネットで動画公開へ
文化庁は21日、歌舞伎や文楽など、いわゆる「人間国宝」(重要無形文化財)を含む伝統芸能の動画をインターネット上で公開する方針を固めた。
国公私立の美術館・博物館の所蔵品や歴史的建造物の画像も併せて紹介する考えで、国内文化遺産の様々な情報が入手できる総合的なサイトを2006年度までに開設する。
同庁によると、全国の自治体や博物館、美術館のデータベースと接続する共通の“玄関”である「ポータルサイト」を年内にも開設し、様々な動画や画像、資料を見られるようにするほか、検索機能を統合して手軽に動画や資料を探せるようにする。参加する美術館・博物館は、サイト開設時に1000館程度を目標としている。公開する動画や画像の選定は、25日に発足する有識者会議「文化遺産情報化推進戦略会議」(座長・末松安晴国立情報学研究所長)で協議する。
文化庁では、重要無形文化財に指定されている歌舞伎や文楽、能など107件のうち、承諾が得られたものから順次、動画で公開していく方針。全国各地に伝わる神楽や祭り、伝統行事なども動画で紹介することを検討している。
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