2003.4.5
9劇団が集まって演劇祭を共同開催
劇場閉鎖が続く大阪で「演劇者自らが劇場を作り、演劇祭を共同で自主企画する」という主旨のもと、4月19日から6月27日に「ラフレシア円形劇場祭」が開催される。
大阪では公演の「場」である劇場が閉鎖されている。この苦境を「チャンス」に変えようというのが今回の試みだ。「場」がなくなるのなら「作る」。ただ「会場を作る」だけではなく、一つの「共同体」とも言える組織を作ってしまうものだ。つまり、「集う」のだ。実際に特設野外円形劇場をみんなで設営し、お互いの公演を見て批評もするという。劇場閉鎖という状況に対する一つの提案といえよう。
場所は大阪南港のふれあい港館臨時第3駐車場。参加劇団は、楽市楽座、くじら企画、満月動物園、第2劇場、劇団ARK、LOVE THE WORLD(西田シャトナー)、劇団大阪新撰組、ことのは、猪乃岡プロジェクト。
- この演劇祭は参加団体それぞれが全て主宰者であり、制作者として、話し合いの中で立ちあげていく。
- 劇場の建設・維持・管理・運営・解体までを参加団体が共同で行う。劇場は楽市楽座の特設野外円形劇場「ラフレシア」とする。
- 互いの上演作品を見る。
- 全ての上演が終わったところで、「合評会」を行う。ここには、参加団体や役者・スタッフ、観客、演劇批評家、自称批評家など、さまざまな人間が参加できるようにする。全ての公演を見てもらえる観劇者も、外部に依頼する。
- ただ宣伝するだけのチラシではなく、参加団体がなぜこのような演劇祭を企画するのか、また、どんな公演を考えているのかなど、その進行状況など、自分たちの考えをドキュメントするための広報誌を作り、定期的に配布していく。
- 演劇だけではなく、他ジャンル(例えば音楽や舞踏)も可能な限り取り込み、拡がりを持ったイベント(事件)にしていく。
ラフレシア円形劇場祭
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