2003.4.2
市川団十郎のオペラ初演出決定
歌舞伎俳優の市川團十郎さんが2004年1月にオペラを初演出することが決まった。
上演されるのは、歌舞伎十八番と呼ばれる名作からオペラ化された喜劇「鳴神(なるかみ)」と、能や歌舞伎に受け継がれてきた物語を基にした悲劇「俊寛(しゅんかん)」。團十郎さんは演出家として声楽家の演技などを指導し、舞台設定なども担当する。秋山和慶さん指揮の東京交響楽団が演奏。
團十郎さんは「以前からオペラには興味がありました。歌舞伎役者の目から見て出演者の所作も舞台装置も歌舞伎をベースにした、今までとは違うオペラをつくり、世界に発信できたら」と意欲を見せている。市川家「家の芸」である歌舞伎十八番「鳴神」(1684年初演)を、市川宗家である市川團十郎(十二代目)自ら、西洋の伝統芸術であるオペラとして演出することは、オペラ界のみならず、多方面から反響と期待を呼びと予想される。
公演は来年1月30日から2月1日までの三日間、新国立劇場で上演される。
なお、2004年の5月には野田秀樹の演出によるオペラ「マクベス」も新国立劇場で予定されている。こっちは6日間。
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