2003.3.9
蜷川幸雄、テレビ出まくり!
「世界のニナガワ」と称される演出家の蜷川幸雄がテレビに出まくっている。先日、NHKの「スタジオパークからこんにちは」に出演したかと思えば、3月7日(金)にはテレビ朝日の「徹子の部屋」、3月8日(土)にはフジテレビ「いつでも笑みを!」に出演、元気な姿を見せている。
考えてみると、「世界のニナガワ」と呼ばれ、これまでも様々な演劇の企画に参画し、話題を集めてきた蜷川さんですが、ここまで露出したことはなかったのではないでしょうか。まあ、「世界」って言っても、アメリカとイギリスぐらいのことですけどね。いえいえ、演劇界の重鎮です。よく知らない人も多いと思いますけど、その波乱万丈ぶりは「プロジェクトX」10本分にはなりますからね。
さて、そんな蜷川さんがなんでテレビに出まくっているのかと言えば、一本映画を撮ったからだ。それだけで、こんなにも扱いが変わるのか・・・と思わずにはいられない。まあ、どっちでもいい。蜷川さんの話はめちゃめちゃ面白いぞ。
役者を目指していた蜷川青年が演出家に転向しようと思ったきっかけは、同世代の唐や寺山が面白いことをやっていたからだそうだ。10年間のヒモ兼主夫生活を支えたのは、奥さんが、「そうねえ、やっぱり夢がないと生きていけないもんねえ。いいわ、食べさせてあげる」と言ったからだとか・・・。初めて商業演劇に進出した時には、裏切り者呼ばわりされ、最初の作品の「ロミオとジュリエット」では、名のある評論家から「こんなのシェイクスピアじゃない」とこきおろされたとか。それを聞いた蜷川さんは「ばんざい」を叫んだとか。商業演劇の稽古場に行ったら、有名なタレントさんがスリッパやサングラスのままで稽古をしようとしたとかで、思わず灰皿を投げたのだとか・・・。
ところで、3回のテレビ出演の中で、毎回同じことを言っている。蜷川さんが撮った映画の主演はジャニーズのアイドルグループ「嵐」の二宮和也だが、「彼はすごい。世界に出しても、同世代の役者に負けない」とか。テレビ的には松浦亜弥のほうを尋ねられることが多く、その場合は明らかに「も素晴らしい」との付け加えになっている。そんなにも二宮和也はすごいのか。スタッフみんなが「彼のためにいい映画を作ろう」と思ったのだとか・・・。
うーん、チェックせずにはいられまい。二宮の父親役がカンサイさんらしいし。
■映画 蜷川幸雄監督作品「青の炎」 3/15より全国東宝洋画系にて
いつでも笑みを!
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