2003.3.2
四季に救われた形の京都劇場
京都劇場(943席)の「オペラ座の怪人」が千秋楽を迎えた。総入場者は35万人超となり、成功裏に終わったもよう。
京都市下京区の「京都劇場」(京都駅ビル内)のこけら落とし公演として2002年1月にスタートした劇団四季のミュージカル「オペラ座の怪人」が2日、千秋楽を迎えた。開幕以来14カ月、426日間の総入場者は35万人を超え、京で異例のロングランが古都に新しい演劇文化を吹き込んだ。
「オペラ座−」は、駅ビル劇場「シアター1200」の起死回生策として、JR西日本が改装オープンした「京都劇場」のこけら落とし作品。純粋な愛の物語、美しいアンサンブル、大がかりな舞台装置が人気を呼び、関西はじめ北陸、山陰からも予想を超える観客を集めた。
「シアター1200」は1997年に京都遷都1200年を記念して建設された。京都遷都ってのは、アレですよね、鳴くよウグイス平安京(794年)。ハイテクを駆使した劇場で、若者を集めるべく建立されたという。古典や伝統芸能の上演が主体の南座に対し、修学旅行生や若い世代を呼び込める企画としてジャニーズにスポットを当て、好調なスタートを切った(98年動員は約56万人)のだったが・・・1999年5月1日記事(下記)参照
千秋楽では客席の拍手が鳴りやまず、出演者たちはカーテンコールを15回も繰り返した。京都出身で、オペラ座支配人ルフェーブルの役を務めた深見正博さんは「古くからの文化の中心地・京都でロングランできたのは、みなさまの温かい支援のたまもの」とあいさつした。
同劇場は今後も劇団四季の公演を続け、22日から「ハムレット」、6月1日からはミュージカル「美女と野獣」を上演する。
京都劇場
参考:1999.5.1■「シアター1200」長期休館の理由
ちなみに・・・宝塚歌劇団動員ベストエイト
(SANSPO.com)
1 | ベルサイユのばら | 昭和49年9月 | 1446回 | 356万4000人 |
2 | 風と共に去りぬ | 昭和52年3月 | 961回 | 227万3000人 |
3 | 華麗なる千拍子 | 昭和35年8月 | 480回 | 104万3000人 |
4 | エリザベート | 平成8年2月 | 395回 | 100万人 |
5 | 虞美人 | 昭和26年8月 | 345回 | 93万9100人 |
6 | 南の哀愁 | 昭和22年6月 | 371回 | 92万6300人 |
7 | 霧深きエルベのほとり | 昭和38年5月 | 361回 | 72万8400人 |
8 | モン・パリ | 昭和2年9月 | 247回 | 67万7800人 |
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