2003.2.12
アニメ「あたま山」がアカデミー賞候補に
第75回アカデミー賞の短編アニメ賞候補5作品の1つに、日本人の山村浩二さんの作品「頭山(あたまやま)」が選ばれたという。長編アニメ部門の「千と千尋の神隠し」も注目だが、短編部門もまたニッポンアニメの底力を見せている。
「頭山」は2002年度の文化庁メディア芸術祭・アニメーション部門優秀賞に選ばれた作品。落語を題材に、長さは約10分。各国の映画祭などにも出品され、昨年11月のオランダ・アニメーション映画祭で審査員特別賞を受賞している。
落語の「あたま山」は古典落語の傑作のひとつ。SFです。
山村浩二HP
サクランボの種を食べた男の頭から、にょきにょきと大きな桜の木がはえてきて、きれいな花を咲かせます。これはいいってんで、皆が集まりその下で、ドンチャンドンチャンとにぎやかに花見を始めます。うるさがった男が桜の木を引き抜くと、後にはポッカリと大きな穴があいた。この穴に雨水がたまり、大きな池ができます。いつしかフナだのドジョウだのがすみつきます。すると、子供が釣りに来て、朝から晩まで笑ったり、泣いたり、わめいたり。中には石を放り込んだりするものまでいて大騒ぎ。あまりのうるささに、こりゃたまらないと、男は頭の池にドブンと身投げをしてしまいます。
残念。受賞を逃しました。(3月24日) 長編アニメ部門の「千と千尋の神隠し」は最優秀賞を受賞!
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