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2003.1.17
So-netが舞台をリアルタイム映像配信

ソニーコミュニケーションネットワーク(So-net)は、ブロードバンドコンテンツ制作プロジェクト「So-net PRODUCE ブロードバンドシアター」を3月より開始する。その第一弾として、3月29日から4月10日まで18回にわたって、演劇作品「ROOFTOP」をSOMIDOホール(銀座ソニービル8階)で上演し、同時にリアルタイムブロードバンド配信する。

「ROOFTOP」は、プロデューサーを元NHKアナウンサーで劇団四季の制作でも活躍の滝内泉氏、演出・脚本原案は同じく劇団四季出身の関聡太郎氏が務める。出演は山本耕史、壌晴彦、高木りな他。ストーリーは、「自殺を決意してビルの屋上に上がる中年の男。しかし、そこで一人青年と出会い、彼とのかかわりを通して男のドラマが解き明かされていく」というもの。滝内氏によると、「テーマは重いものであるが、ストーリー展開のなかで、感動や命の大切さ、生きてゆく勇気といったメッセージを伝えていく。また、人間の可能性や意外性を見せていくなかで、楽しさも伝えられる作品にしたい」という。

配信用映像は、舞台や客席、また出演俳優がもつ計18台のカメラにより撮影。その中から常時5映像を配信し、視聴者が好みの映像を選択できるという、ブロードバンドならではのインタラクティブ性を生かした仕組みを提供する。また、そのうちの1映像は、舞台中央に設置されたソニーの全方位映像制作システム「FourthVIEW(フォースビュー)」による360度映像となる。出演俳優自ら撮影するという企画もあり、俳優の視点からの映像も楽しむことができる予定だ。なお、エンコードについては、1映像につき1台のパソコンで同時処理を行うため、配信5映像にタイムラグは生じない、という。

演劇鑑賞の醍醐味は直接、劇場に足を運んでその場の空気も楽しむということはいうまでもないが、今回の企画では、ブロードバンドならではの楽しみ方もできそうだ。なお、上演時間は1時間半から2時間の予定で、現在のところオンデマンド配信の予定はないという。

配信形式はMPEG-4で、Windows環境であれば、Windows Media Player、RealPlayer、QuickTimeのいずれかを利用して視聴することができる。配信帯域は、1映像が200kbpsで、5映像で1Mbpsとなり、同社では1.5Mbps以上の回線速度を推奨している。配信中は、視聴者限定のチャットも計画されている。

視聴料は1公演1,050円で、1公演の定員は100名、劇場での公演は5,000円でこちらの定員は1公演120名。全18公演の定員は、ブロードバンドが1,800名、劇場が2,160名となる。

このプロジェクトの大きな目的の一つに、ブロードバンド時代における、新しいビジネスモデルの確立が上げられている。ただし、現段階では具体案はなく、今後、第ニ弾、第三弾とプロジェクトを進めていく中で模索していく、という。

RBB TODAY news


公演主催者が公演をブロードバンド配信する例はあったが、プロバイダが配信を前提に公演を制作するのは初めて。企画はいいんだけど、価格がなあああ。200kbpsだと小さい小さい画面で、音が中心になるよ。150円〜380円だな。それで1000人同時配信を目指すべきじゃないのかしら?(じ)


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