劇団四季が2003年１月13日（月）付け大手新聞紙上に、見開き２面の全面広告を出した。内容は「劇団スタッフ募集」。いったい費用はいくらなんでしょうか？

朝日新聞に掲載されたものによると、キャッチコピーは「演劇は、生きがいのある仕事です。」「次の50年をあなたに引き継ぐ。」としている。劇団創立50周年のアピールと、次の50年を託す人材（経営・技術スタッフ）の募集である。

四季に対してはその商業主義的な経営手法が、演劇にロマンを求める層から非難されることも多かった。しかしながら、現在の劇団員900人、七つの専用劇場、年間2500ステージ、年間売上200億円、という規模が演劇界に多大な影響を与えるまでになっている。俳優やスタッフを演劇界、エンタテインメント界へと供給する大きな機能を担っている。

スタッフ募集の大広告を大手新聞に載せられるのは四季ぐらいだ。「ブロードウェイミュージカル」という借り物で成長したとも言われる四季が、次の50年で何を手がけるのか、その動向に注視したい。

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