2002.11.29
宮本亜門ミュージカルはどこへ行く!?
宮本亜門が作るミュージカルが大変なことになっている。そのインチキくさいキャラクターゆえ、誤解されることの多い宮本亜門だが、ショービズ界の異端児としての存在感を遺憾なく発揮しだしている。ぱちぱちぱち。
アメリカに逆上陸し、絶賛を浴びたブロードウェイミュージカル「太平洋序曲」では、浪曲界のホープ国本武春を主役に据えて、上から下までをびっくりさせたが、来年2月に世田谷パブリックシアターで上演するミュージカル「ファンタスティック」では、さらにわけのわからないことになっている。
オフ・ブロードウェイで42年のロングラン記録を打ち立てた「ミュージカルの金字塔」とも称される「ファンタスティック」が宮本亜門の手によると、いったいどうなるのか。振付にコンテンポラリーダンスのニューウェイブ!?「イデビアン・クルー」を率いる井出茂太を迎え、出演者には元カクスコの岸博之や、テレビでおなじみの斉藤暁、劇団を旗揚げしたなすび(電波少年的懸賞生活)、二瓶鮫一などなど。
日本のショービズ界は四季(とその出身者)によって、俳優・スタッフが支えられているわけだが、それらを利用しつつ、そんなものとはまったく関係のないところに手を広げ、常に斬新なものを作り上げ評価を勝ち取っている宮本亜門。あなどれない。
ミュージカル・亜門版ファンタステイックス
@世田谷パブリックシアター
2003年2月1日〜11日
A席7500円、B席6000円
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