2002.09.27
人形浄瑠璃文楽座にNPO認可
古典芸能である文楽の、浄瑠璃、人形、三味線の三業の実演家で作っている人形浄瑠璃文楽座(理事長・鳥越文蔵早稲田大学名誉教授)が、特定非営利活動法人(NPO)としてこのほど、大阪府から認可を受けた。1億円を目標に寄付金を集め、若手育成公演や実験、ボランティア公演を計画しているという。
NPO化の目的はズバリ、寄付金集め。若手育成や幅広い公演を行うためには「寄付金があれば助かる」というのがホンネだ。しかし、任意団体に対する世間の目は冷たい。寄付する側も、なんだかわからない劇団や団体なんかに、寄付していいもんかどうか、と悩むところだ。
NPO法人は国の「お墨付き」だ。認可は府などの地方自治体が行うが、「それなりの団体ですよ」と認められたということだ。そのためには、「活動」や「運営」、「計画」などに関する書類の提出が必要となる。すでに、いくつかの劇団が認可されており、今後もその動きは活発化すると予想される。劇団としての活動が数年続いている団体は、将来展望に対する選択肢の一つとなるだろう。
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