女優の戸川京子（37）が18日朝、東京・世田谷区内の自宅マンション内で首をつり死んでいるのを、所属事務所のスタッフに発見された。遺書はなかったが、室内の様子などから警視庁世田谷署が自殺とみて調べている。歌手の戸川純（41）の妹で、子役から芸能界で活躍。この日もテレビ東京の旅番組の仕事が入っており、突然の悲報に周囲は大きな衝撃を受けている。

戸川さんはこの日午前７時半に羽田空港に集合し、テレビ東京の旅番組「水辺の宿」（８月17日放送）のロケで鹿児島に向かう予定だった。戸川さんが現れないため、マネジャーが午前８時半ごろ都内の自宅マンションを訪問。管理人と玄関の鍵を開け室内に入ったところ、家具にヒモのようなものを結びつけて首をつっている戸川さんを発見し、110番した。

検視の結果、発見の時点で死後数時間が経過していた。自宅は１カ月ほど前に入居したばかりのワンルームで、すべてのドア、窓に鍵がかかっていた。遺書は見つかっていないが、遺体に外傷がないなどの状況から、世田谷署は自殺とほぼ断定している。

所属事務所の菊池美由貴常務（35）はこの日夕、世田谷署前で会見。「本人はぜんそくの持病があり、最近は若干体調を崩していたが、基本的には元気だった。仕事や病気が原因とは思えない」と声を落とした。死の数時間前とみられる17日深夜１時ごろにもスタッフと電話で仕事の話をしており、変わった様子はなかったという。調べによると、午前２時ごろにも友人とみられる女性に電話をした通信記録が残っていた。

最近は仕事も順調で、３月から５月まではＮＨＫ教育の連続ドラマ「どっちがどっち」（10月スタート予定）の愛知・瀬戸ロケに参加。11月には水谷八重子主演の舞台「花たち女たち」（新橋演舞場）に出演予定だった。ＮＨＫドラマは10月から放送予定で、同局では出演場面にテロップを入れるなどの対応を検討する。

ご冥福をお祈りいたします。