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2002.01.25
じんのひろあき、「デビルマン」再演

じんのひろあきが永井豪の傑作漫画「デビルマン」を再演する。

じんのひろあきによる「デビルマン〜不動を待ちながら〜」は1991年6月にこまばアゴラ劇場にて初演されている。また、1996年6月には下北沢ザ・スズナリにて再演され、限られた公演数ながら2000名以上の動員を果たした。原作者の永井豪氏も観劇され、絶賛している。永井氏により、このときの脚本が某雑誌社に紹介され、掲載に至るという「事件」まで起きている。

この作品は、デビルマン=悪魔人間となった不動明の帰りを待つ人々の物語。不動の恋人である牧村美樹の家に篭城する20名の日常と苦悩が描かれる。住民に取り囲まれ、行き場を失い、危機が迫る中での20名の葛藤。全5巻のコミックスの中の数ページの部分を2時間のドラマとして再構築している。

91年初演時には、連合赤軍との対比が言われた。96年再演時には、その直前に起きたオウム真理教事件を連想させた。住民やマスコミに取り囲まれ、無分別の迫害の中での「悪魔の仲間」として扱われる「普通の人々」のリアルを現出させていた。今回の2002年版は当然「テロ」が背景として扱われると予想できる。

現在、じんの氏はこの「デビルマン」の映画化も企画しているという。現段階で「デビルマン」の映画化権を持っているのはじんの氏だけ。永井豪氏の許諾を受けたとか。その「舞台版」の再々演に期待したい。

2002年2月28日(木)〜3月10日(日)
中野ウエストエンドスタジオ
「デビルマン〜不動を待ちながら〜」
原作 永井豪、作・演出 じんのひろあき
制作 ヴィーベル
出演 北島義明、他
予約・問合せ ヴィーベル


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