2001.12.20
芸術祭賞に土田英生が選ばれた!
京都を中心に活動する劇団MONOの主宰、土田英生が芸術祭優秀賞に選出された。最近、MONOの人気は全国区となりつつあるが、ついに文化庁のおすみつきを得てしまった。
受賞作は紀伊国屋サザンシアターで10月に行われた文学座の「崩れた石垣、のぼる鮭たち」(作・土田英生、演出・西川信廣)。
その他の芸術祭賞の演劇部門受賞は以下の通り。
【第56回文化庁芸術祭賞演劇部門】
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●大賞/ 茂山忠三郎 --『忠三郎狂言会』における演技
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洗練された晴れやかな笑いと、言葉の微妙な起伏のうちに現れる声の質感は、独自の狂言の舞台を作り、至芸というにふさわしい
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●優秀賞
加藤健一事務所 --『すべて世は事も無し』の成果
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登場人物の大半が老人という異色の喜劇だが、神経の行き届いた演出と演技によって、人物の年齢を感じさせる印象的な舞台となった
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土田英生 --『崩れた石垣、のぼる鮭たち』の劇作
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生きるための環境が破壊された中で、心の奥底に潜む感情を交錯させながら、人はなぜ生きるのかという本質的な命題にストレートにアプローチした
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東山紀之 --ミュージカル『クリスマス・ボックス』における演技
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人間の弱さ、葛藤を乗り越えての成長を、センス溢れる豊かな芝居心で表現。自然体のナイーブな演技は、しみじみと温もりに満ちた舞台を生む原動力に
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●新人賞/ マルシア --ミュージカル『ジキル&ハイド』における演技
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社会のドロ沼に生きる女の身の上を、哀切の限りを尽くして絶唱。初舞台とは信じられぬほど、役を的確に自分のものにしている
劇団MONO
「崩れた石垣、のぼる鮭たち」
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