演劇などのチケットの２４時間予約システム「チケット２４」を運営していた有限会社アップ・ツー・デート・エンタープライズ（本社・東京都渋谷区）が破産していたことが２９日わかった。

　東京地裁に自己破産を申し立て、２６日に破産宣告を受けた。負債総額は不明だが、１００万円単位の未回収金を抱える劇場やプロダクションもあるという。

　「チケット２４」は首都圏の公演を中心に、９４年にサービスを開始。２４時間対応（自動電話受付システム）の草分けとして注目を集めた。だが、他社の追従やインターネット予約の登場で最近は特色が薄れていた。

　予約の入金確認後、１０日以内にチケットを郵送する方式のため、知らせを受けた劇場などは「入金したのにチケットが届かないというお客さんが出るのが心配。対応を急ぎたい」と話している。

　なお、チケット24は月刊シアターガイド誌のトップページにチケット情報を掲載している。発売された11月号にも巻頭数ページが費やされている模様。シアターガイドのHP（下記）には今回の件がアップされており、今後の対応が期待される。劇団にとって、未回収分が出るのはやむをえないとも言えるが、お客さんには迷惑がかからないように、対応していかねばならないだろう。問い合わせは、チケット２４やシアターガイドにするのではなく、劇団に直接尋ねるのが良い。公演そのものには影響がないことを期待したい。

■シアターガイドHP
■朝日新聞