2001.01.05
週刊ぴあの演劇欄が大幅リニュアル!
情報誌の草分けである「週刊ぴあ」(ぴあ株式会社発行)がリニュアルした。今回のリニュアルは、全体的には小さなものであるが、「演劇公演情報」に関しては、劇的な変化である。(編集部では「東京版」のみを対象として紹介します)
2001年1月4日に発行になった「新春合併号(1/9・1/15)」では、演劇欄がそれまでと大きく変化している。「演劇界の最新ニュース」という「厳選した公演情報、インタビュー記事」はページを増やしていおり、ぴあの「おすすめステージ」も充実した。ライバル情報誌である「東京ウォーカー」や「東京一週間」を意識した作りとなっており、話題の公演への「より詳細な案内」を求めるニーズに対応している。
一方、「公演情報」は大幅に縮小させられている。週刊ぴあの最大の特徴である「公演情報」の「網羅性」を放棄したかたち。これまでの「公演情報一覧表」の欄には、「@ぴあ連動・Pコード早見表!」が掲載されている。つまり、チケットぴあが扱う公演のカタログである。(チケットぴあが扱わない公演は掲載されていない)
今回のぴあのリニュアルは「情報誌」としての存在の放棄であり、「チケットぴあカタログ誌」への移行であるとも言える(まあ、「情報誌」ではあるんですけど)。この、網羅された演劇情報が掲載されているものがなくなってしまったことの「演劇界への影響」は少なくないとも予想され、新たな網羅誌の登場に期待したいところだ。しかし、現在の演劇市場環境を踏まえると、雑誌媒体などでの網羅誌の登場は困難が予想される。インターネットなどのメディアでの登場の方が可能性は高いとも言えよう。
なお、2001年から劇団に対する「チケットぴあ公演登録料」が値上げされた。
ぴあが、今後さらなるリニュアルを行い、「網羅性の復活が実現する」ことも可能性として残されていた。が、「公演情報」というコトバを放棄してしまったということで、「復活への期待」は薄れたとも言えよう。でも、ゼロじゃないと信じてます。(じ)
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