2000.12.19
盛岡の劇評紙「感劇地図」が「完全保存版」を発行
アマチュア劇団の活動が活発であり、第2回劇作家大会が開かれたことでも有名な岩手県盛岡市で、地元の劇団公演の劇評を中心に編集されている「岩手演劇通信 感劇地
図」が、12月20日、これまでの紙面をまとめた「感劇地図 完全保存版 1994-2000」を発行した。
「感劇地図」は市内の演劇人を中心にした編集委員会の発行により、平成6年6月に創刊された。地元劇団の劇評や公演情報の他、演劇にまつわる様々な話題を掲載し、関心を集めてきた。今年、これまでB5版だった紙面をA4版に改め、内容も刷新したのだが、これを機にB5版時代の創刊号から62号までを1冊にまとめたのがこの「完全保存版」である。地方都市における劇評という分野に果敢に挑戦し続けた歴史とも言える本書は、単に「岩手・盛岡」の劇団活動の記録にとどまらず、地方における演劇シーンのあり方について様々な示唆を与える内容になっている。また有名劇作家のここでしか見ることのできない超レアな寄稿文や、全国各地の演劇事情を紹介した「地演劇の時代」シリーズなど興味深い記事も多々あり、読み応えのある1冊(492ページ)だ。
なお、この「完全保存版」は全国の演劇関連の図書館に寄贈される他は、一般向けに販売などの予定はないが、現在特別に「感劇地図個人スポンサー(1口1,000円)」に5口以上協力いただいた方に、先着順で進呈されることになっている。
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ちょっと面白そうだね。でも、5000円かああ。やむを得ないけど、高くなるのがネックだよなあ。(じ)
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