2000.12.17
大分市つかこうへい劇団が解散!
劇作家のつかこうへい氏が主宰する「大分市つかこうへい劇団」は12月17日夜、大分市のコンパルホールでの公演を最後に、5年余りの活動に終止符を打った。
つか氏は公演終了後、活動を支えた大分市の木下敬之助市長と記者会見し、解散を正式に発表した。「母が病気にかかって面倒を見なければならず、仕事を減らさざるを得なくなった。また、東京などから入団希望者が増え(地元の人材を確保できなくなり)大分市への礼儀を欠くことになる」と解散理由を説明した。
最終公演の演目は、熱海殺人事件の最新版「蛍が帰ってくる日」。大勢のファンが詰めかけ、解散を惜しんだ。
劇団は1995年10月、「演劇の東京一極集中に風穴を開けたい」というつかさんと西洋演劇発祥の地を自認する市の考えが一致して旗揚げ。役者の公募から稽古まですべて地元で行い、国内34都市で112回公演、観客約4万8000人を集めた。昨年4月にはソウルで韓国初の日本語公演を実現し、日本文化開放の先駆けになった。
(毎日新聞など)
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