2000.11.03
カクスコ、解散へ
劇団カクスコが解散する。最終公演はまだ1年先。2001年の年末に2ヶ月のロングラン「超総集編」が予定されている。
カクスコは1987年4月結成。ロックンロールミュージカル劇団GAYAの中で、日常的な笑いのある芝居を志向した男優6人で結成した。その後、この6人で、情けなくももの悲しい世界を、毎回似たような設定で描いてきた。設定が似ていて、メンバーもキャラクターもほとんど変わらぬ舞台でありながら、公演ごとに動員を増やし、新宿のシアタートップスで2ヶ月のロングラン公演も成功させている。約1万人を動員する人気劇団となっている。
また、劇中でアカペラで歌われるブルース系の音楽は定評があり、CD化もされているほどだ。
カクスコの変わらない世界を描いた舞台は、永遠になくならないのかと思っていた。2001年末、解散する。
主たる原因は、メンバーの一人、近藤京三(こんどうきょうみ)氏の脱退。6人のうち、誰か一人でも抜けることがあれば解散しようと決めていたそうだ。そして、その時がついに訪れた。メンバーは、もうすぐ50代を迎えようとしている。
近藤氏の脱退の理由は、「一人娘を田舎でノビノビと育てたい」というもの。「東京では育てたくない」のだそうだ。これだけは、反論の余地がないよなあ。近藤氏の実家は大分のど田舎だそうだ。
近藤氏は着ぐるみ人形劇の劇団を主宰している。東京を拠点とし、関東一円の幼稚園を回っている。今後は、東京と大分とに分かれ、活動を続けて行くらしい。
11月2日から始まった公演「借りたら返す!〜レンタルショップ“USHIGAMI”の師走〜」は「最後の新作!」と銘打っている(〜12/12まで)。前売はいつものように完売のようだ。そして、来年末の二ヵ月ロングラン公演は「カクスコ最終公演・超総集編カクスコのすべて」となる予定。
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