2000.10.15
スカパーのシアターテレビジョン、業績順調の伸び
一時は経営危機がウワサされ、身売り説まで飛び出した「シアターテレビジョン」であるが、1999年度の売上は伸びちゃってるみたいで、順調のようだ。
CSデジタル放送「スカイパーフェクTV」の演劇専門チャンネル「シアター・テレビジョン」の1999年12月期の受信料収入は3億4000万円。前年比15.6%の伸びである。FM東京やネビュラプロジェクトの支援があったという2年前よりは、かなり「持ち直している」と言えそうである。
スカパー自体は採算ラインといわれていた200万加入を達成したもの、環境の変化で「採算ラインが上がった」ということで、まだまだ十分な加入数にはなっていない。しかし、ディレクTVがなくなり、ディレクTVの番組供給会社が移ってきたおかげでチャンネルが増え、加入者にとってはメリットを得られた形となっている。番組供給会社にとってはライバルが増えたとも言えるものだが、現在の段階ではチャンネル増による加入増のメリットが大きいといえよう。
しかし、2000年末からはBSデジタル放送も始まる。双方向のデータ放送も始まるということで、今後も順調に伸びて行くかは不透明というところ。ただただ、応援するしかないと言ったところだ。良質の小劇場舞台の中継が行われる画期的なシアターテレビジョンの今後の成長を祈らずにはいられない。
ちなみに、同じ番組供給会社の「スター・チャンネル」の受信料収入は94億円、「衛星劇場(映画中心)」は45億円だ。@ニフティの99年売上は488億円、ぴあのチケット取次部門は511億円、ローソンチケットは300億円、劇団四季は189億円だ。
(データは日本経済新聞社「第18回サービス業総合調査」より)
|