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(326)

2000.10.10
演劇系メルマガ『声優舞台』、登録者数が演劇系メルマガで最大級に

演劇系のメールマガジンは多数発刊されているものの、どれも登録者数がとても少ない。千人を越えているのは数個という状況。演劇界への関心度がそのまま反映されている様な惨状である。

その中で、今年1月8日の創刊から、10月で1300部を越えるという成長を見せた演劇系メールマガジンがある。名称は「メルマガ『声優舞台』」。説明文には「アニメーション、洋画吹き替えなど声優活動している方の舞台出演情報を掲載するメールマガジン」とある。編集は「文芸実験室」。「実験室」という言葉から、寺山修司の「演劇実験室◎天井桟敷」などを思い浮かべてしまうが、公式サイトを見る限り、普通に演劇などの研究を行う組織の様である。

主宰の大上氏にコメントを貰った。

「私の組織は、演劇の普及の為にいろいろな事をしています。メルマガ『声優舞台』も、その活動の内のひとつ。アニメーションなどで声を当てている人の中に、意外と私たちが良く観に行く小劇場俳優陣が多い事に気づき、アニメファンの人たちにそういう情報を流せば、興味を持って劇場に足を運んでくれるんじゃないか?と思ったんです。割と当たっていて、今まで演劇なんて全然興味無かった人が、ウチの情報を見て劇場に足を運んでいるようです。そして、『おもしろかった』『演劇にハマってしまいました』という事を、うちの掲示板に書いてくださったり、メールを頂いたり、ということが頻繁に起こっています。もしかしたら『声優』というものが、衰退してきている演劇界を再興隆させる、一つのキーワードかもしれません。この方面で、もっと大々的に活動をしていくつもりです。」

なるほど、まさに発想の転換である。『声優舞台』は、今では直接情報提供してくれる劇団も多くなり、イベントを催したり、企業制作のホームページに役者のインタビュー記事掲載など、活動の幅も広がっているという。協力劇団をまだまだ募集中との事。劇団内に声優活動している人がいる方は、連絡してみると良いだろう。

『声優』が、果たして演劇興隆のカンフル剤になるのか? 文芸実験室の活動の今後が注目される。

(投稿)


メルマガ『声優舞台』ホームページ


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